チューリヒ市、バーゼル市、エンメン市に次いで、ベルン州の4つの自治体が一斉に被生活保護者の生活態度を監視する制度を試験的に設けた。監視員制度はスイス国内に広まる傾向にある。 今回のように、ベルン州が自治体で雇う監視員の費用を負担する試みはスイスでも初めて。今後、生活保護制度の悪用を監視する役割を担うことになりそうだ。 「税金の無駄遣いができるようではあってはならないし、してはいけない」。監視員制度を導入することになったビール/ビエンヌ ( Biel/Bienne ) のピエール・イヴ・メシュラー市議会議員 ( 社会民主党 ( SP/PS) ) はこう語る。生活保護問題は行政全体の信頼問題でもあるという考えから、州と自治体の協力体制を提案したのはメシュラー氏が担当する行政機関だ。監視員制度の導入と平行し、生活保護制度への信頼を強化する対策も講じられるという。 税金の無駄遣いを正す 4つの地方