内分泌攪乱 ( かくらん ) 化学物質 ( いわゆる環境ホルモン ) と呼ばれる、ホルモンに影響を及ぼす化学物質が、高い濃度で母乳の中に見つかった。 スイス連邦の研究プログラムが6月末発表した研究結果によると、内分泌攪乱化学物質が高い濃度で母乳の中に見つかった。原因は日焼け止めクリームや化粧品とみられ、調査対象となった54人の女性のうち、その4分の3以上に紫外線を遮断する化学物質が発見された。 生殖器や脳の発育に多大な影響 研究者によると、この内分泌攪乱化学物質は、生殖器や脳の発育に多大な影響を及ぼすという。 「そのため、内分泌攪乱化学物質の濃度レベルとそれが及ぼす影響をもっと詳しく研究する必要がある」 とベルンの研究プログラム委員会の委員長フェリックス・アルタウス氏は強調した。 ネズミに障害をもたらした内分泌攪乱化学物質の濃度は、幾つかの母乳のサンプルよりわずか11倍高いだけだった。安全