ベトナム戦争の悲劇を捉えた写真「戦争の恐怖」は、1973年にピュリツァー賞を受賞し、世界中の人々に衝撃を与えた。ナパーム弾の攻撃を受けて裸で逃げる少女を撮影したのは、ベトナム人写真家のニック・ウト(本名:フィン・コン・ウト)。2017年3月、約50年つとめたAP通信からの引退を表明した。東京支局の勤務経験もある彼は、自身の経歴をたった4語でこう総括する。 「From hell to Hollywood(地獄からハリウッドまで)」 ウトの半生はいったいどんなものだったのか──。引退にあたり、自身がAP通信に語った。 世界に衝撃を与えた写真「戦争の恐怖」は、別名「ナパーム弾の少女」として知られている。米軍によってナパーム弾がベトナムのチャンバン県の村に投下され、当時9歳だったキム・フックは顔を除く全身に火傷を負った。 AP通信、CNN、NBCを渡り歩いた戦場ジャーナリストで、自身もピュリツァー
![「地獄からハリウッドまで」|ベトナム戦争で「あの少女」を撮った男が半生を激白! | クーリエ・ジャポン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d788f311b3775034a125bb5ecdeab5cb85a54430/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcourrier.jp%2Fmedia%2F2017%2F03%2F31004413%2FNick-Ut-Retires_Japo.jpg)