【はい上がったDeNA】ラミレス監督の「対話」と「柔軟さ」が選手を生かした 拡大 DeNAは今季、11年ぶりのAクラスとなる3位に入り、球団史上初めてCSに進出する。長きにわたる低迷を抜けだし、上昇に転じた要因はどこにあったのかを検証する。第4回は、就任1年目のアレックス・ラミレス監督(42)。選手に積極的に声をかける「対話」と、現実を見ながら変化することをいとわなかった「柔軟さ」が、チームを浮上させた。 「対話」と「柔軟さ」を象徴するのが、エース・山口とのやりとりだ。5月1日・阪神戦に先発した山口は、6-1の七回、無死満塁のピンチを迎えた。投球数は114。ラミレス監督は交代を決断した。しかし、後続投手の乱調で追いつかれ、八回には決勝点を奪われて大逆転負けを喫した。 ラミレス監督は、こう明かしている。「あの後、山口と話した。『自分はもっと球数を投げられる』と言っていた。次からは考えるように