キャッシュって何だろう? 性能の観点でCPUの仕様を見るとき、コア数、クロック周波数の次に来るのがキャッシュの容量というのが一般的であるが、キャッシュとはどういうもので、どう動くのかについてはあまり理解されていないように思われる。そこでこの一連の連載ではキャッシュについて述べようと思う。 プロセサのクロックが16MHz(GHzでは無い!)程度であった1980年代半ばまではDRAMメモリのアクセス時間も5サイクル程度であり、データをDRAMまで取りに行くことは大した問題では無かった。しかし、プロセサのクロックが1GHzを超えると、プロセサのクロック周期は1ns以下であるのに対して、DRAMのアクセスは1CPUの小規模システムでも50〜80ns程度であり、100CPUサイクルのオーダで待ち時間が発生することになった。これではプロセサコアはメモリにデータを取りに行く時間、遊んでいるばかりで、処理
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