1960年以降,情報処理システムが企業や組織で活用され始めて以来,それらの企業や組織には膨大なデータが蓄積されており,そのデータは現在も増え続けている。しかし,エンドユーザは,これらのデータのうちほんのわずかなデータしか,アクセスしていないし活用もしていない。旧式なプラットフォームで作られたデータは,そのデータをアクセスするための専用のプログラムを書かねばならないし,また,データの存在する場所とその内容すら知ることが難しい。 最近,情報処理システムの技術の進歩は,データとそれを取り扱うツールという2つの分離された環境の実現を可能にするようになってきた。すなわち,システムのバックエンドとしてオープンなインタフェースを備えたデータベースエンジンと,エンドユーザが簡単にデータをアクセスしたりデータを加工したりすることができるフロントツールが整備され,また,バックエンドとフロントツールの仲介の役