論文の書き方と査読の方法 和文論文誌編集委員会 1.まえがき この小文は、著者の方々には、どのように書けばよいのかということを伝え、査読者の方々には、どのように査読するべきかを伝える目的でまとめたものである。 2.テーマを絞り込む 6~8ページで主張できることには限界がある。そのために、テーマを所定のページ数で議論できる程度に絞り込みたい。査読者もこのことを理解して、全て十分に揃った論文でなくてはならないと考えないようにしていただきたい。「サーベイ論文」の場合にはページ数の制限を廃してその代わりに文献が網羅的であることを要求している。 3.留意すべきこと (1)まえがき 論文の位置付けを明示するために、最も近いと思われる過去の研究を引用し、過去の研究の到達点ではどのような課題があり解決される必要があったのかを述べる必要がある。その課題に対してどのようなアプローチをしたのかということを概略