著: 玉置 標本 自分が好きなことを仕事にしたいという人もいれば、好きなことはあくまで趣味としてやったほうがいいという考えの人もいる。どちらも正しい。 今回インタビューしたのは後者の方で、自分の中にあった「好き」をじっくり育てることで、好きが生業になった人である。 うどん好きが高じてうどんの魅力を伝えるライターとなり、とうとう自分の店を持ってしまった井上こんさんだ。 秘密基地のようなうどん屋、松ト麦井上さんとは製麺つながりで何度かお会いしたことはあるのだが(私は家庭用製麺機の愛好家)、まだ井上さんの店「松ト麦」を訪れたことがない。そこでインタビューの前に行ってみたのだが、なかなかすごい場所に構えていた。 別に会員限定でも超高級店でもないうどん屋なのだが、入店することに明確な意思を必要とする入口なのだ。 東急田園都市線の駒沢大学駅が最寄り。東口を出て国道246号線を渋谷方面に向かい、環七通り