漂泊の歌人、石川啄木と理想郷イーハトーブを夢見た宮沢賢治。同じ中学出身、故郷の岩手に根ざした作品を多く書き、短い生涯の後に評価が高まり、今も絶大な人気を誇るなど、共通点の多い2人です。投稿数では賢治が圧倒的ですが、読者の熱は互角です。 石川啄木…次の一歩へ 勇気くれる 現代に生きる読者にも痛いほど「わかる」感覚を歌人は易しい言葉で表現しました。 かの時に言ひそびれたる 大切の言葉は今も 胸にのこれど を「私にとって珠玉の1首」と書くのは千葉県鎌ヶ谷市の宮田由香里さん(53)。「あの時、もしも胸の内の言葉を発していたら、この道はどう変わっていたのだろう…… 想 ( おも ) いを秘めたまま、折につけ、ふと思い出す歌」だそうです。 函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花 を挙げる横浜市の森秀人さん(65)は「言葉からもリズムからも、短歌は青春のものであると教えてくれる」。函館、札幌
財政再建の指標である国と地方の「基礎的財政収支(プライマリーバランス)」を2020年度までに黒字化する国際公約を守ることを明記した。目標達成に向け、医療や介護、年金などの社会保障支出についても「聖域とせず、見直しに取り組む」ことを盛り込んだ。政府は6日の経済財政諮問会議に素案を提示し、14日に閣議決定する方針だ。 素案は、日本銀行による大胆な金融緩和、政府の機動的な財政政策、成長戦略による「3本の矢」の効果が続くようにするには、「財政健全化への取り組みは極めて重要」と指摘した。 その上で、「強い経済を実現することを通じて、すべての日本人が誇りを持てる国を創る」ことを目標に掲げ、経済再生と財政健全化の両立を目指す方針を明確に打ち出した。 具体策として、高齢者が医療機関にかかる際の自己負担割合の見直しを検討するとしたほか、不正受給が問題となっている生活保護のあり方も早期に見直す。地方の財政再建
古書店街として知られる東京・千代田区神田神保町に28日、SFや音楽など専門分野を持つ全国の40店舗が出店した古書店モールがオープンした。 運営会社の社長、河野真さん(57)は「読みたい人が、読みたい本に出会える場所になれば」と話している。 この店は「スーパー源氏神保町店」。河野さんは約360の古書店が加盟する古書のネット通販サイトを運営しており、今回、実際の店舗として開店した。 河野さんによると、古書についてもインターネット上で様々な情報が簡単に入手できるようになっており、近年、古書店数は減少傾向にあるという。ただ、専門分野を持つ店の人気は根強く、希少な本を分野別にそろえた専門店を開くことで、本好きのニーズに応えることにした。 店内には絶版本も含め、国内外のSF、ミステリー小説や音楽、演劇、精神世界など、出店した各店が得意とする分野の古書のほか、作家・井上ひさしさんの草稿など、直筆の原稿用
茨城、東京、千葉、埼玉などの古書店22店が協力し、約30万冊を扱う店舗「つちうら古書倶楽部」を31日、茨城県土浦市のJR土浦駅近くにオープンさせる。 同市の古書店主が同業者に呼びかけ、賛同する店が集まった。 店舗面積は約800平方メートル。絶版本や希少本を扱う旧来の古書店では関東最大級の広さといい、東京都古書籍商業協同組合(千代田区)は「古書店がこれほど多く集まり常設店を開く例は聞いたことがない」としている。 今回の“呼びかけ人”で、同店店長を務める土浦市の古書店主・佐々木嘉弘さん(58)は「古書との出会いを通じ、活字の楽しさを知ってもらう場にしたい」と話す。 佐々木さんは2010年から同駅前のビル3階の約100平方メートルのスペースで、約5万冊を扱う古書店を経営。そのビルから2月で立ち退きを求められ、跡に市役所が入ることが決まった。約10年前から、他の古書店を募って広いスペースで古書を扱
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