今年のF1オーストリアGPでは、4台のマシンのサスペンションが折れるという深刻なトラブルが発生した。 フリー走行1回目では5コーナーをはみだしたマックス・フェルスタッペンの右フロントサスペンションが破損。その原因と考えられているのは、今年から1コーナー以外にも多数設置された「ソーセージ」と呼ばれる縁石である(写真:紫色の矢印)。 しかし、トラブルを起こした4台には、ソーセージに乗らなかったにもかかわらず、サスペンションが折れたケースもあった。2コーナーで左リヤサスペンションを壊したニコ・ロズベルグと、8〜9コーナーのアウト側で右リヤサスペンションを壊したダニール・クビアトである。 クビアトの事故は、確かに左リヤタイヤはソーセージに乗っていたものの、右リヤタイヤは通常の縁石の上にあった。なぜ、トラブルは起きたのか。 今年のレッドブルリンクは縁石だけでなく、路面も全面再舗装され、さらにウルトラ