長野県飯田市の飯田OIDE長姫(おさひめ)高校にこの春、悪役とたたかう戦士全員が女子の「ガールズ戦隊」が誕生する。コンピュータ制御部の部員が続ける戦隊ショーで、これまで男子生徒が扮してきたが最近、女子部員が増加。新境地に挑むことにした。 「がんばれー!」。2月下旬、長野県庁の講堂に子どもたちの声援が響いた。同高の生徒らが扮する「高校戦隊 テックレンジャー」のショーの一コマ。地球征服をたくらむウリャン星人にやられそうになっていた戦士たちが、息を吹き返した。 40分のショーは、客席にお菓子を投げ入れたり、シャボン玉を飛ばしたり、子どもたちが楽しめる工夫をこらす。シナリオや衣装、音響も生徒たちが手がけ、アクションも本格的だ。 2010年に前身の飯田工業高の課題研究で、生徒が戦隊ヒーローのマスクを作ったのがきっかけ。コンピュータ制御部の部活動に引き継がれ、いまや地域のイベントにひっぱりだこの存在だ