中国による台湾侵攻をテーマにした禁断のドラマが台湾で制作され、注目されています。描かれたのは、中国が本格的な侵攻を前にさまざまな工作を仕掛け、台湾を追い詰める様子です。そのドラマ制作の狙いとは─。 ◇ 先週、台湾の中枢・台北市内では… 渡辺容代記者(台北市、24日) 「総統府の前の道路を封鎖し、ドラマの撮影が行われています。普段は車通りの多い道路上に一台も車が走っていません」 製作費は10億円超え。台湾政府も全面協力し、大がかりなドラマの撮影が行われていました。そのドラマが描くのは…“中国軍による台湾侵攻”。台湾ドラマでは取り上げられる事のなかった異例のテーマです。 7月に解禁された予告編は、“中国軍機が台湾周辺上空で消息を絶った”とのニュースから始まり、“中国軍が機体の捜索を口実に台湾を海上封鎖”。サイバー攻撃により金融システムが麻痺し、台湾内部の協力者らが暴動を起こし始めるというシナリ