(CNN) 誰かが眠りから目覚めさせてくれるのを待ち続けている。 パレスチナ自治区ガザ地区の路上で起きる、現実とは思えない圧倒的な破壊を目にする。両親が暮らすその地では、1万人を超えるパレスチナ人の命が無残に失われている。リアルタイムで繰り広げられる事態に、私の心はどこまでも沈んでいく。 希望にすがって何かが、あるいは誰かがこの悪夢を終わらせてくれると考えてみても、そんなことは決して起こらない。 それどころか気がつくと毎日、悲劇に見舞われた家族たちを悼み、深刻な不公正を嘆いている。かくも恐ろしい形で人命が喪失し続けるのを許す、その不公正を。 妻と私は毎朝バージニア州で目を覚ますが、9600キロほど離れたガザから良いニュースが届くことなどないと分かっている。更新される情報は私たちの絶望を深め、パレスチナ人たちはこうした残虐行為の重みにじっと耐える。世界が見守る中で。 ふと私たちは不安に襲われ
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