厚生労働省は27日、2030年の就業者数が12年実績に比べて最大13%減り、5449万人に落ち込むとの推計を公表した。経済が成長せず、女性や高齢者の活用も進まない場合を前提にした。20~60歳の男性中心の労働市場の構造を変え、女性や高齢者などに働き手を広げる必要がある。独立行政法人の労働政策研究・研修機構に委託して推計した。就業者数の減少幅は、20年時点に12年比で323万人、30年時点では8
アベノミクスの下、「次元の違う金融緩和」で、世の中にお金があふれ始めた。株式市場はわき、景気が上向く兆しがでている。「期待」に左右される市場経済は、随分気まぐれにみえる。経済学者の岩井克人・東大名誉教授に、「お金と期待の関係」を聞いた。 ――人の期待はそんなにあてになりますか? 「実は、お金と期待の関係は、資本主義の本質にかかわる問題です。3年ほど前にベルリンであった『貨幣とは何か』を討議する学際的な会議に招かれたが、ギリシャ古典の権威の学者の発表が興味深かった。テーマは『なぜ古代文明の中で、ギリシャだけが私たちに近いのか』。ギリシャ悲喜劇は現代人にも感動を与え、民主主義の原型も、哲学も、現代につながる科学もギリシャでつくり出された。彼の答えは、公共的な討議の伝統でもアルファベットの使用でもなく、『世界史で初めて本格的に貨幣を使った社会だった』というものでした。私のような経済学者が言うと我
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