著者: 菊池夏樹 出版社: 白水社 参考税込価格: 2,100円 ISBN-10: 4560031983 ISBN-13: 978-4560031988 出版人である菊池寛をどのように位置づけるか。まともに論じられた文章を見たことがない。芥川龍之介、久米正雄などの「新思潮」の文学仲間を動員し、さらに自分の趣味や道楽を、雑誌にとりあげて、あの文藝春秋社を作り上げたという神話だけが流通している。その底には菊池自身の貧乏体験があり、つねに周囲の文士の生活安定を考えていたからという(社史である『文藝春秋の八十五年』)。しかし、これで雑誌が成功したというには、あまりにもカンタンすぎる。「生活第一、芸術第二」という菊池の有名なスローガン(名言)も、文藝春秋が成功したから知られているが、特別なことはないだろう。 そういう関心があるので、本書を読み始めたが、こちらの興味と、かなりずれていることにす
こんにちは。 新書ガールズです 本日ご紹介するのは、 島田裕巳著『無宗教こそ日本人の宗教である』(角川oneテーマ新書)です。 今月10日発売の新刊です。 内容は、宗教学の第一人者である著者が「無宗教こそ日本の力」であるとし、日本人の宗教観とこれからの展望を考察するというものです。 「あなたは宗教を信じますか?」 という問いに、多くの日本人は答えることができません。 また、自分は宗教に無関心だと思っています。 しかし、「無宗教」とは実は大きな価値のある「宗教」である、と著者は言います。 そして、宗教の対立は無宗教が解決するとして、無宗教の“魅力と可能性”を明らかにしていきます。 何かの宗教を信じている方も自分は無宗教だと思っている方も、本書を読んで今一度自分の宗教観を見つめなおしてみてはいかがでしょうか
著者: カ−シム・トゥルキ 編訳:高遠菜穂子、細井明美 出版社: 大月書店 参考税込価格: 1,575円 ISBN-10: 427221098X ISBN-13: 978-4272210985 イラク軍兵士として対米戦に参戦した著者カーシムは、バクダット陥落後、日本人ジャーナリストや高遠菜穂子らに出会う。そこで、敵を打倒するという兵士的意識が変化し、武器を捨てて、空爆で破壊された学校の再建プロジェクトを立ち上げた。 ところが、日本人と接触していたことでスパイと疑われ、アルカーイダ系グループに誘拐される。釈放後カーシムは、身辺に起こった日々の記録を日記風にブログに書いて世界に発信し始めた。 この本は、カーシムのブログとメールをもとに、高遠と細井明実が解説的なコラムを挟んで編訳した迫真のドキュメントだ。 米軍戦車が街を行き来し、狙撃兵が民間人を無差別に砲撃する。カーシムの家も米兵に占拠
こんにちは。 新書ガールズです 本日ご紹介するのは、 石黒圭著『文章は接続詞で決まる』(光文社新書)です。 今月17日の新刊です。 本書は接続詞使用のセンスを磨くための小事典です。 接続詞がよいと文章が映える! 接続詞とは何か、またその役割の説明から、文章を整理する接続詞、文章を展開する接続詞など具体的な使用法まで詳しく解説。 接続詞の多種多様な役割を知り、効果的に使い分けるために必読の一冊となっております。 私も魅力的なブログをみなさまにお届けできるよう、本書を読んで勉強したいと思います この他にも『外国語学習の科学』(岩波新書)、『世界の言語入門』(講談社現代新書)など今月は言語関係の新刊が多く、どれも売れています!
こんにちは。 新書ガールズです 本日ご紹介するのは、 アルボムッレ・スマナサーラ著『ブッダのユーモア活性術』(サンガ新書) です。 内容は、上座部仏教の僧侶である著者がこころを育てる笑いの方法、ユーモア術をお釈迦さまの言葉とともに紹介するというものです。 悩みや苦しみや怒りにとらわれていると、人は笑顔を失います。 怒りをぶつけられたとき、怒りで返してしまうと、こころは汚れてしまいます。 いつでもこころを明るく、清らかに過ごすにはどうしたらよいのでしょうか? こころを汚さず、笑顔を失わずに生きるには、どうしたらよいのでしょうか? 世界の見方について、ユーモアたっぷりのお釈迦さまの説法を、日本において上座部仏教の教義を普及させる上で中心的存在である著者が易しく紹介します。 仏教書ですが堅苦しくなく読みやすいので、人生指南書として幅広い方に読んでいただけるのではないでしょうか。
こんにちは。 新書ガールズです! 本日ご紹介するのは、 岡田喜一郎著『淀川長治の映画人生』(中公新書ラクレ)です。 今月10日発売の新刊です。 日曜洋画劇場「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」の名解説でお馴染み、淀川長治さんが亡くなって今年で10年です。 本書では、89年の生涯で3万3000本を超える映画を観、明治・大正・昭和・平成と生涯現役を貫いた映画の伝道師の愛と死を、晩年30年を伴走した著者が語り尽くします。 淀川さんの映画の見方・味わい方から、その生、その死まで、まさに淀川流・映画と人生の楽しみ方が詰まった一冊となっております。 往年の名画エピソードも随所に散りばめられているので、もちろん映画案内としても楽しめます
こんにちは。 新書ガールズです! 本日ご紹介するのは、 的場昭弘著『超訳『資本論』』(詳伝社新書)です。 本書はマルクスの大著『資本論』第1巻の超訳です。 分厚く難解なオリジナルを新書サイズに要点のみ凝縮し、しかも読みやすく書かれています。 現在の資本主義社会日本は、教育を受けた若者が定職もなく街にあふれ、庶民の貯金は減る一方、給料は上がらず物価だけが上がったというのが現状です。 『資本論』には、なぜこの社会が格差・失業・貧困をもたらすのか、剥き出しの資本主義が驚くべき洞察で描かれています。 資本主義の実態は、21世紀になっても何ら変わっていません。 資本主義を生きる私たちは、もう一度『資本論』を読み解き、資本主義とは何かを考え直す必要があるのではないでしょうか。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く