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恋愛小説の世界最高峰、『源氏物語』を読む 「千年紀」を契機に全巻通読してみよう 石川 雅之(2008-06-27 08:30) 今年は、『源氏物語』千年紀。年初から各地で関連行事が催され、オーマイニュースでも、すでにそれに関しての記事が数本アップされている。「横浜美術館」では8月から『源氏物語の1000年──あこがれの王朝ロマン』と題した特別展が行われる。この「千年紀」を機に、わが国有数の文化遺産である『源氏物語』の読者が少しでも増えれば喜ばしい。 注釈本、訳本を頼りに通読しよう。写真は円地訳、瀬戸内訳、小学館訳注本、新潮社訳注本など(撮影:石川雅之) しかし、『源氏物語』は純然たる古文のテキスト。読むと言ってもそうたやすい営みではない。読解し、味わうためには、ある手続きが必要となる。だからと言って、何も原文で理解しなければならない、ということではない。外国文学を香り高い日本語訳で堪能す
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若年層の海外旅行離れが暗示する日本の将来的危機 最近の若者は旅をしない。この事実をどのくらいの方がご存じだろうか。 昔に比べると海外旅行は安価で容易になった。日本に暮らす外国人の数も増えた。国際化時代に向けた教育の重要性が叫ばれ、子ども向けの英語教育も盛んである。インターネットなどを駆使して、海外の情報をいくらでも手に入れることができる。その当然の帰結として、若ければ若いほど海外経験が豊富で、国際感覚がはぐくまれているはずだと、そう思っている人は多いかもしれない。しかし、現実は少し違っている。 私がその傾向に気づいたのは、1年と少し前、学生時代に所属したサイクリング部のOB会に出席し、現役の学生たちと話す機会を持ったときだった。自転車で世界一周をしたときの体験談を披露する私に対し、「近ごろはあまり海外に走りに行くヤツはいないです」と彼らは答えたのだ。私は驚き、そして残念に思った。 当初私は
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