「おーい。〇〇ー。ちょっといいかー。」 やばいです。みんなに戦慄が走りました。 上司がこの口調で部下を呼ぶ時は、確実に激怒するフラグが立った時です。 呼ぶ時はすごく冷静に、穏やかに呼ぶんですが、嵐の前の静けさです。 連休明けで仕事がいっぱい。上司はかなり機嫌が悪かったので、誰かが犠牲なることは、火を見るよりも明らかでした。 呼ばれたのは新人くん。 大体いつも標的はぼくなのですが...。 「おまえさぁ、この書類を俺に見ろっていうの?」 「すみません...。」 「すみませんって何が?どこが間違っているか分かってんのかよ?」 「えっと....。」 「え?分かってて謝ったんじゃなねーの?適当に謝っておけばいいと思ったわけ?」 畳み掛けるような質問責め。 「そんなつもりはないです。」 「じゃあ、どんなつもりなんだよ?」 「.....。」 「黙っちゃったよ。もういいわ。どこが間違っているか自分で考えろ