猫が多い港町として知られる景勝地・鞆(とも)の浦(広島県福山市)で、原則使用が禁止されている鉄製わな「トラバサミ」に脚を挟まれる猫の被害が相次いでいる。仕掛けた男性は「自宅敷地内での害獣駆除目的で、法律違反には当たらない」と主張。県警は、鳥獣保護法違反の疑いもあるとみて慎重に調べている。【真下信幸】 【幸福を呼ぶ猫】「末広がり」顔見ればいい事が…水戸のハチ ◇仕掛けた男性「敷地内」 地元で猫の保護活動を進める女性によると4月上旬、猫が多く集まる寺の近くにある男性方の敷地内で、左前脚をトラバサミに挟まれた猫1匹が見つかり、左前脚を切断する大けが。福山市動物愛護センターなどによると、昨年5月にも同じ場所で脚を挟まれた猫1匹が見つかり、保護した後に死んだ。トラバサミでけがをした猫は少なくとも4匹いるという。 トラバサミは、バネ仕掛けで踏んだ動物の脚を挟む猟具。無差別に動物を傷つけるとして2