肉と比べて冷凍・解凍のダメージを受けやすい 魚は肉と比べ、冷凍と解凍による組織ダメージを受けやすいため、注意が必要な食材です。 魚の組織は肉よりもやわらかくダメージを受けやすい性質を持ち、冷凍により食感の変化が起きやすくなっています。また、魚の脂質は酸化しやすい不飽和脂肪酸を多く含んでいるため、長く冷凍保存をすると、乾燥にともなう脂質の酸化が起こりやすくなっています。 しかし一方で、魚を冷凍すると組織内に氷結晶ができて細胞膜が壊れるものの、解凍をすると細胞内の筋線維が水分を再吸収し、その筋線維が食感を維持する性質をもっています。細胞膜が壊れると水分が流出し、食感が落ちてしまう野菜などと比較すると冷凍・解凍を経ても元の食感に復元しやすい食材といえるでしょう。 そのため、組織のダメージを最小限に抑えるための急速冷凍を行なったり、保存中の乾燥防止対策を行ったりするなど、冷凍・解凍・保存において厳