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古川日出男に関するmon-sunのブックマーク (1)

  • 古川日出男『ベルカ、吠えないのか』 - logical cypher scape2

    歴史とは物語であり、物語とは歴史である。 この小説には、1943年から199X年までの歴史=物語が書かれている。 偽史ないし架空史を描いた小説は数多くあるだろうけれど、これはそうした作品を圧倒するだろう。 何故か。これが犬の歴史=物語だからだ。 犬は数を数えることができない、ということが何度か繰り返されている。 また、犬と同化していくことになる少女もまた、数えない。彼女は、日付を数えず、ゼロの時間を過ごすことで、犬族と同化していく。 この歴史=物語の紀元もまた、ゼロ時間にあった。 かつてゼロ時間を過ごした、数を数えない種族、それが犬族だ。 彼らは人間たちに振り回される。彼らは、人間たちの「個人的な関係」*1に振り回される。 数えることのできない彼らは、歴史=物語という力もまた持つことが出来ない。それゆえ、歴史=物語という力に、あるはその力を持つ人間に振り回されてしまうのだ。 犬たち、少女*

    古川日出男『ベルカ、吠えないのか』 - logical cypher scape2
    mon-sun
    mon-sun 2007/10/26
    あの朗読は引き込まれるよなあ。
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