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ブックマーク / www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto (3)

  • 橋本努「リベラリズムを考える10冊」

    リベラリズムを考える10冊 橋努 『インターコミュニケーション』no.33, 2000.5. 「特集 21世紀のための500冊/IC版ミレニアム・ブックガイド」 リベラリズム(自由主義)は自由を最大限に重んじる思想ではない。例えば、自由の意味を「解放」としてこれを重んじる思想は、マルクス主義や神学であって、リベラリズムではない。また自由を「強制の排除」とみなしてこれを最大限に重んじる立場は、アナーキズムやリバタリアニズムであって、リベラリズムの流からは少し外れる。現代のリベラリズムにはさまざまなバージョンがあるので、「リベラリズムというのはこういうものだ」と総括しても、実はあまり理解したことにはならない。むしろ必要なのは、自分にとって自由とは何か、いまの社会にとって必要な自由とはどのようなものか、といった問題について、自分なりに筋の通る考えを作っていくことだろう。 そのために押さえてお

    mon-sun
    mon-sun 2008/05/14
  • 瀬田宏治郎「東大大学院合格体験記」

    1.はじめに 私は1999年1~2月に行なわれた入学試験に合格し、東大人文社会系研究科および阪大人間科学研究科の修士課程への入学許可を得た。まだ研究者への道の出発点に立ったにすぎないが、同じように大学院を受験しようとする後輩の一助になればと思い、以下の文章を記すことにする。これはあくまで一つのケースであって、同じようにやれば合格できるとは限らない。とはいえ、行間には良い点悪い点が見え隠れするだろうから、それを読み取れば何かの参考にはなるであろう。 なお、これは「合格体験記」であるから、試験の内容について詳しく述べることを主眼としていない。だから、大学院受験のための具体的な情報は、個別に私に問い合わせて欲しい。また、一部で情感たっぷりに書かれすぎて辟易する個所もあるかもしれないが、そういうところは飛ばして読んで欲しい。これは私がこの三年を振り返って再構成した「自己物語」なのだから。 2.三年

  • 橋本努「リチャード・ローティを脱構築する」

    HOME リチャード・ローティを脱構築する 『理戦』no.74, 2003 Autumn, pp.66-87. 橋努 0.はじめに 「それを言っちゃぁ、おしまいよ」――世の中には、聞いてしまったら身も蓋もない答えが返ってくるような問いがある。哲学者リチャード・ローティが執拗にたずねまわるのは、そんな問いだ。とりわけ彼は、自身が身を置くアカデミックな正統哲学を無用であると告発し、哲学にルサンチマンを抱く人たちの生を肯定する。その魅力は、共倒れを覚悟で相手に最大のパンチをかますという、アイロニーの手法にあるだろう。相手を倒すが、自分もいずれ倒れる覚悟を決めておく。哲学に対する彼のアプローチは、そうした捨て身戦法にかける「意気込み」にある。 だが一方で、ローティの痛快さを嫌う人も多い。批判者たちによれば、「ローティのいうアイロニストの語彙では、民主主義を支持する理由を次の世代へ伝えていくことは

    mon-sun
    mon-sun 2007/11/09
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