2023年版の「自殺対策白書」を政府が20日、閣議決定した。22年の自殺者数は前年比874人(4・2%)増の2万1881人で、2年ぶりの増加。男性が13年ぶりに増加へ転じ、女性も3年連続で増えた。小中高生の自殺は514人で過去最多となった。これらの統計とともに、著名人の自殺報道が他の人の自殺を増やすとする「ウェルテル効果」についての指摘も盛り込んだ。 10万人あたりの自殺者数は20年以降、ほぼすべての年代で上昇しているが、20代、40代、50代の上昇が顕著となっている。小中高生は1980年に集計を始めて以来、2020年の499人を超えて最も多くなった。 小中高生の自殺の原因・動機に関し、性別や小中、高校生別の「ほぼすべての区分で学校問題に類するものが最も多くを占める」と分析。「亡くなった児童生徒が置かれていた状況についていじめや教職員との関係での悩みがあったなどの問題があることは、教育上重