歌舞伎俳優の市川猿之助、本名・喜熨斗孝彦被告(47)はことし5月、父親の市川段四郎さん(当時76)と、75歳の母親に睡眠導入剤を手渡して服用させ自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪に問われました。 17日の判決で、東京地方裁判所の安永健次 裁判官は、犯行に至った経緯について「週刊誌に掲載予定の記事を読んだことをきっかけに、積年の思いもあって自殺を考えるに至った。両親に伝えていったんは思いとどまるよう言われたものの、自殺の意思が固いことを伝えたところ、両親が一緒に自殺することを決意した」と述べました。 また、犯行当時「猿之助被告の思考が、自分の立場などを踏まえて狭いものになっていた」と、追い込まれていた心境についても言及しました。 そのうえで「自殺をほう助する選択をしたことは短絡的というほかない。両親に多量の向精神薬を服用させ命を失うに至っていて、刑事責任は軽く見ることはできない」と指摘し