震災後にはじめた「こども食堂」は、当初、JR白河駅近くの食堂を間借りしていた。しかし、食堂が閉店をしたことで、物件を探し、現在の場所にたどり着いた。木造建築の2階建て。これまでに実人数で60人以上が利用した。 「リフォームはみんなでやりました。以前の食堂よりも子どもたちが伸び伸びと使うことができます。本棚は大工になりたい女の子が作りました」 中でも、中心的に動いているのは、石田雛乃さん(18)。この3月で白河高校を卒業。自宅から車で30分の距離を通っている。取材に訪れた日も積極的にキッチンに立っていた。午後6時には、みんなで食事を食べることができる。 「放課後は一人になることが多いので、居場所が欲しかった。誰かに指示されることなく何か役に立ちたいと思いました。心の安らぎが得られます。必要とされることが嬉しい。自分が世話好きというのもここで発見した」 ゲームで遊ぶ子どもたち 白河市は福島県の