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お話を伺うのは、「SUBARUのカリスマ」「車両開発の鬼」と、何とも素敵な二つ名を持つ辰己英治総監督である。辰己氏は富士重工時代のSUBARUで長く車両開発に携わってきたお方で、ガタガタだった同社を救った不朽の名車「レガシィ」をはじめ、数々のクルマを世に送り出した実績をお持ちだ。 大変な大御所にお話を伺うのだが、何しろ所は「世界最大の草レース」と呼ばれるニュル24。レースが終わると同時にサポートトレーラーもサッサと片付けてしまうほど動きが速い。当然、気のきいたインタビュー用の会議室などあるはずもない。撤収作業真っ最中のトレーラー横に折りたたみの簡易椅子を並べ、ピクニック気分でのインタビューである。 F:それではよろしくお願いします。こんな露天の場所で恐縮なんですが……。 辰己総監督(以下辰):撤収作業の真っ最中ですからね。まあ気楽にやりましょうや(笑)。
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