地方鉄道の経営は厳しい。赤字の路線が当たり前で、沿線自治体からの支援でやっと維持している。支援が打ち切られると路線廃止の危機という鉄道会社もあるようだ。 とくに自治体と民間資本が協同出資する第3セクター鉄道は赤字会社ばかりだ。もともと国鉄時代から赤字ローカル線として廃止される路線だったり、運行しても赤字になるからと建設中止になった路線だったりするからだ。赤字を承知で運行し、やっぱり赤字で困っている……、そんな第3セクター鉄道は多い。 ところが、そんな第3セクター鉄道の中に、開業以来16年間も黒字決算で、100億円以上も積み立てた会社がある。なぜ黒字で運営でき、そんなに貯金できたのだろうか? 関東と北陸を結ぶルートで特急列車が稼ぐ 16年間で100億円以上も貯金したローカル鉄道会社、それは北越急行だ。新潟県が資本金の過半数を出資し、他に沿線自治体、地元銀行、電力会社なども出資している。路線は