ジャポニカ米の品薄が続くスーパーで、品ぞろえが豊富なタイ米が大量に積み上げられたコーナー。店員は「値段はこれまでどおり」と言うが(写真:フジサンケイビジネスアイ) 日本人が数多く住むバンコクのスーパーや飲食店で今、タイ産の日本種米(ジャポニカ米)が手に入りにくくなっている。生徒数2700人を超える世界最古の日本人学校「泰日協会学校」では、子供に持たせる弁当用のコメが入手できず、学校に「どうすればいいか」などと問い合わせをしたという母親もいる。そこで原因を調べてみると、どうやら発端はタイのインラック政権が継続するタイ米の「高値買い上げ政策」にあるらしいことが分かった。タイ米に対する政府の施策がどうしてジャポニカ米市場に影響するのか、背景事情を探った。 タイ産のジャポニカ米は北部のチェンマイやチェンライで主に栽培される。成育には一定の寒暖差が必要とされるジャポニカ米。熱帯の国タイでは産地もお