不動産を売却する際に、対象不動産の価格を求めることになります。一般的には不動産会社による査定評価を受けることになりますが、不動産鑑定士がより正確に価格を導き出す「鑑定評価」という基準があります。 今回は、不動産鑑定士による鑑定評価がどのように求められているのかについて詳しく解説していきます。 不動産鑑定とは 不動産鑑定とは、不動産鑑定士が地域分析や個別分析などを行い、その不動産に最も適用した鑑定評価で鑑定した内容に対して専門家としての判断を加味し、不動産鑑定評価額を決定することをいいます。 不動産鑑定評価を行う際には、「原価法」「取引事例比較法」「収益還元法」の3手法を使って求めることになります。それぞれの手法は計算方法が大きく異なり、どの手法を選択するかは対象不動産の要因によって決まります。 原価法 原価法は不動産鑑定評価における定番手法で、再調達原価をベースに減価修正を行って評価額を求