戸籍上は111歳で東京都内の男性最高齢者とされていた加藤宗現さん=足立区千住5丁目=が32年前に死亡していた疑いがあることが、警視庁千住署への取材でわかった。足立区が6月、同署に「加藤さんが本当に生きているのか確認がとれない」と相談し、今月28日午後に同署員が自宅で加藤さんとみられる遺体を発見した。加藤さんには妻の遺族共済年金が支給されており、同署は詐欺などの疑いで同居する長女(81)の一家から事情を聴いている。 同署によると、孫の女性(53)は「祖父は三十数年前から、水も飲まず、食事もとっていない状態だった」と説明しているという。室内からは1978年11月に発行された新聞などが見つかった。同署は加藤さんがこのころ死亡したとみて、DNA型鑑定などで身元を確認する。 加藤さんは1899(明治32)年7月22日生まれ。千住署などによると、今月26日夕、区職員と同署員らが長女と孫に自宅への立