2012/7/279:0 「国民的議論」をいかに進めていくか〜ドイツ倫理委員会の実情と脱原発へのプロセス ミランダ・シュラーズ 『ドイツは脱原発を選んだ』の著者ミランダ・シュラーズ。ドイツの「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」*に委員として参加し、同国の脱原発のプロセスを経験的に語れる人物である。 現在、日本では新しいエネルギー政策を決めるタイミングにあり、3つの選択肢が国民的議論にかけられている。これから討論型世論調査が行われ、8月中にはエネルギー戦略が決定される見通しだ。 首相官邸前で行われた原発再稼働反対デモの参加者は20万人を超え、7月16日に東京・代々木公園で開かれた「さようなら原発10万人集会」でも17万人(主催者発表)がデモ行進に参加するなど、日本でも原発問題について本当のことを見て知りたいという気運が高まってきている。 私たちはこれからの日本のエネルギー政策につい