繊維トレンド 2015 年 7・8 月号 58 1 � 衣生活スタイルの変化に加えて、高価格化戦略と押し付け販売などの反動で毎年5 ~ 10%のペースで縮小 してきた着物の消費市場ではあるが、各種統計数値をみても 2014年初め頃から顕著に復活の兆しを見せ ている。 2 � 今、着物の世界では既存流通が関わることなく、着る人と作り手のダイレクトなコミュニケーションの中 で大きな胎動が始まっている。 3 � ある意味で消費者を裏切り続けてきた旧来型の着物ビジネスや着物の流通は、消費者から ‘NG’ を出され ており、上記の流れの外にある。 4 � 一方で、上記旧来型の呉服専門店や売場とは一線を画して、仕入れ・取引形態、モノづくり、品揃えなど につき新しい事業コンセプトで新しい世代の顧客を取り込んでいる先進的着物専門店が台頭してきている。 5 � 今回のレポートでは、和に対する憧れや