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言葉と人生に関するmonsterhasnonameのブックマーク (2)

  • 言葉が通じない男達、あるいは人間ではなかったわたし。|生保暮らしの柊さん

    *性売買、性風俗における性暴力行為の描写を含みます。 「でも、やっぱり番したいなぁ」 男はそう言って、わたしに笑いかけた。 どこにでもいるような男だった。 特徴を挙げることさえ難しい、普通の中年の男だった。 男とわたしは数十分前に会ったばかりの他人で、わたしは彼が金を出して買った風俗嬢だった。 だが、男は笑いかけた。恋人に微笑みかけるように、はにかんでいた。 その様子を目の当たりにして、わたしは裸の肩に鳥肌を立てていた。 この男には人間の言葉が通じないんだ。いや、もしかしたら、わたしが人間じゃなくなっているのかもしれない。 そ

    言葉が通じない男達、あるいは人間ではなかったわたし。|生保暮らしの柊さん
  • 復讐するために子育てしてる

    40歳で子供ができた。 私にそっくりな顔のその子は、もう4歳になって幼稚園に通っている。 毎日楽しそうに友達と走り回っている。何がそんなに楽しいのか。 子育てをしていると、嫌でも昔の自分が思い返されてしまう。 幼稚園。なぜだろう、先生の声は私の耳には届いてこないことが多かった。 みんながわいわい遊びはじめても、私の世界はよく半径1mほどに縮まる。 足元への焦点はよく合った。 ひとり無表情で考えていたことは、「自分に子供ができたら、うん子と名づけていじめてやろう。」だった。 学校が嫌だった。 ひとりぼっちの休み時間は、早く終われと数を数えて、長すぎる地獄のような時間をやり過ごした。 学年が変わるたび、なんとか黒い内面を隠し「普通の子」に擬態して、周りに溶け込めないかと期待したが、いつも失敗した。 私の母親は明るく楽しい人だった。 平日は遅くまで仕事をしていたが、休みの日には色んなところへ連れ

    復讐するために子育てしてる
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