自民党再生に何が必要か――。19日、自民党総裁選に立候補している西村康稔(やすとし)前外務政務官(46)、河野太郎・元法務副大臣(46)、谷垣禎一・元財務相(64)の3人が日本記者クラブ主催の公開討論会に臨んだ。河野氏が過激な発言で討論をリード。森喜朗元首相ら重鎮に退場を迫るなど、党運営や党の体質を変えるよう強く求めた。党内融和を唱える谷垣氏は小泉改革の是非など政策論争に引き戻そうとしたが、総裁選は世代交代や重鎮支配の是非が争点になりそうだ。 ■「全員野球には反対」 3日前誕生した民主党政権の閣僚が総選挙のマニフェスト(政権公約)に沿って次々と政策を打ち出し、自民党の影が薄まる中、河野氏が白熱した議論を呼び起こしている。 「誰を排除せよという議論より、全員野球でやらなきゃダメだと思います」。党内融和を掲げ、ベテラン勢の支持を受ける谷垣氏が、前日の記者会見で森元首相に政界引退を迫った河野