鳩山総理が辞任した。 私見だが、彼はこの10年ほどでもっとも人の良い首相だった気がする。 スタンフォードの博士なのだから馬鹿とも思えない。 にもかかわらず、鳩山政権がここまで迷走する理由がずっと謎だった。 ただ、昨日の辞任演説を聞いていて、なんとなく理由がわかったような気がした。 一言でいうと“ズレ”だ。 安倍政権以降の混乱を、一部のメディアは 「小泉改革によってもたらされた格差・競争社会への反動だ」という風に煽りたてた。 当の民主党自身、そういうロジックで盛んに政権攻撃を続け、とうとう政権奪取してしまった。 だがこれはおかしい。 日本の格差なんてたかがしれているし、相対的貧困率なんてインチキ数値で、絶対的貧困率 では日本は世界一豊かな国である。 要するに日本は競争社会なんてものではなく、競争が無いから 停滞しているにすぎない。 派遣再規制したってもう以前の1億総中流に戻れるわけではないし