福岡ソフトバンクの「ドラ1」ルーキー、今宮健太が奮闘している。まだファーム暮らしだが、開幕からチームで唯一全試合出場を果たしている。打率は2割1分1厘だが、本塁打3本はウエスタン・リーグのトップに1本差だ。 驚きの弾道を見た。ヤフードームで行われた4月6日の2軍公式戦。両翼100メートル、外野フェンスの高さ5.84メートルの巨大なスタジアムで、特大の一発を放った。相手は阪神のフォッサム。現在1軍で先発ローテーションを守る投手の直球を左翼席中段にライナーでたたき込んだ。 「ホームラン打者になるつもりはない」 明豊高で通算62本塁打を放ったスラッガーも、身長171センチの小柄な体ではプロの世界で本塁打を量産することは難しいと考えていた。しかし、夢を捨てたわけではない。 「体が小さくてもホームランは打てる。そのことは証明したい」 それを開幕早々に実現してみせたのだから見事。また、5月1