DX(デジタルトランスフォーメーション)。ITを活用した先進的なサービスを提供する企業が急速に資金を集めて成功を収める昨今、その他の多くの企業にとっても、今後の生き残りをかけて対応を早急に検討しなければならない課題だ。 2022年2月には東京都が、DXに向け大規模なデジタル人材育成計画を打ち出した。ICT職向けの専門的な研修に加え、全職種向けに年間4万人が受講可能なデジタルリテラシー研修を実施する。さらに、5年かけて5000人に、デジタル化の課題を解決するスキルを習得させるとしている。 この計画の基本方針の中で東京都は、現状認識として(1)日本のデジタル競争力が低迷していること、(2)行政のデジタル化も海外に比べ遅れていること、(3)米国に比べて日本ではICT人材がベンダー企業に偏っていること──の3つを挙げている。