はじめに断っておかなければならないのは、筆者はどちらかといえば宅録否定派である。もちろん自宅に録音ブースがあって、防音も吸音も完璧なのであればそれは問題ないのだけど、ほとんどの宅録環境が「居間」だと思うので、だったらちゃんとスタジオで録ろうよ、というスタンスだ。 それでも宅録をしなければならない場面は多くあると思うので、ひとまず宅録は最終手段という点をご理解いただきつつ、本稿を読み進めていただきたい。 マイクの選択 宅録で最も重要と思われていながら、実はそうでもないのがマイクである。なぜなら、録音ブース外でつかうマイクはそもそもマイク本来の能力は発揮できないので、「何を使っても一概に音が汚い」という結果になる。 たとえば、普段録音している場所で耳を澄ませてみてほしい。すると、実にいろんな音が聞こえてくるはずである。この、「今聞こえている音」は当然マイクにも届いているのでこの音すべてが録音さ
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