大阪府警北堺署が1月に起きた窃盗事件で男性会社員(42)を誤認逮捕し、大阪地検堺支部が釈放していた問題で、犯行を裏付ける有力な物証とした事件現場の防犯カメラ映像で、男性が映っていた時刻が犯行時刻とずれていたのに、同署が確認を怠っていたことがわかった。 府警は、20日午前、大村喜一・刑事総務課長が「誤認逮捕はほぼ間違いないだろう。恥ずかしい話だ」とずさんな捜査だったことを認め、事実関係の確認後、男性に謝罪する考えを明らかにした。 府警や男性の弁護人によると、事件は1月12日夜から13日早朝にかけて発生。堺市北区で駐車中の車からガソリンカードが盗まれ、同市西区のガソリンスタンド(GS)でカードが使われ、給油された。 同署は、GSの販売記録から、盗まれたガソリンカードを使ったガソリン窃盗の犯行時刻を13日午前5時39分と「断定」。給油レーンの防犯カメラには、男性が給油する姿が映っており、販売時刻