『シングル・マン/RCサクセション』 みなみ会館の映画上映を主催するRCSの会報が届いた。会報に忌野清志郎の死に関するコメントがはいっているのだがRCSの名前がRCサクセションに由来していると書いてあった。 RCSのひとも清志郎の歌に後押しされて、ずっと頑張ってきたのだ。 そういえば清志郎の描く歌詞はすごく映像を喚起させるものがある。わずか4~5分のポップ・ミュージックが2時間の長編映画のようにストーリーを感じさせる。 市営グランド駐車場に停めた車のなかの恋人同士が過ごした一夜の思い出を歌う「スローバラード」。悪い予感のかけらもないさ(不安に押しつぶされそうなのを抗っているようにも聴こえる)と、情感たっぷりに歌われる。 バンドマンとの恋の逃避行は「ラプソディ」。音楽が好きな高校生の日常を歌う「トランジスタ・ラジオ」。すべての労働者に捧ぐ格差社会先取りソングの「いいことばかりはありゃしない」