小惑星リュウグウの試料に特定の波長の光を当て、顕微鏡で観察された含水鉱物の粒子(中央下の赤い部分)=MicrOmega/IAS/CNES 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った石を特殊な顕微鏡で測定したところ、有機物が含まれている特徴が確認されたと発表した。リュウグウは有機物に富む天体とみられていたが、探査機による上空からの観測でははっきりと分かっておらず、より確かな証拠となった。6月から始まる試料の詳細な分析で、生命の材料物質の起源を探る研究にも期待が集まる。 物質に光を当てると、その一部は吸収されるが、物質の種類によって吸収される光の波長には違いがある。JAXAは、フランスから提供された「近赤外分光顕微鏡」で、さまざまな波長の光をリュウグウの石に当てて観察。吸収光の波長から、炭素を含む有機物や、含水鉱物の特徴を確認した。
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