新型コロナウイルスの感染者急増を受け、野党は政府の観光支援事業「Go To トラベル」の中断を一斉に要求した。 後半国会の追及テーマに据える方針だ。与党は菅義偉首相の継続方針を支持しているが、感染爆発の引き金となりかねないことに懸念の声も出ている。 立憲民主党の枝野幸男代表は20日、記者団に「第3波と言っていい状況に政府は無策だ」と批判。「予約のキャンセルに対する補填(ほてん)をセットにして事業は立ち止まるべきだ」と訴えた。 前半国会の野党は、日本学術会議問題で首相を攻め立てたが、世論調査の内閣支持率に大きな変化はなかった。立憲中堅は「学術会議も大事だが、国民の関心はコロナだ」と指摘。安住淳国対委員長は会派代議士会で「『Go To』政局になってきた」と語った。首相が旗を振ってきた事業を中断に追い込み、政権に打撃を与える狙いもあるようだ。 他の野党も足並みをそろえる。国民民主党の古川元久国対