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2009年2月8日のブックマーク (1件)

  • 医学都市伝説 | 起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる

    今年に入って、矢継ぎ早に3人の患者さんに死なれてしまった。一例は合併症、他二例は薬物過量摂取に伴う事故と自殺である。 我々は短期的に直接生命を脅かす疾患を見ているわけではないので、内科や外科の医師と比べれば患者の死に立ち会うことは少ない。しかし、寿命が尽きているわけではない人の死、それも、予測と対策をちゃんと立てていたら防げたかもしれない死と接すると、かなりの無力感におそわれる。 しかも、一ヶ月足らずの間に三例というのは、診ている患者さんの数を考えても今までにない頻度である。なんかもう、医師としての運は尽き果てているので、そろそろ引退したらどうかという天の声かもしれないと思うほどである。 一例目は10代から家庭内暴力が続いていた分裂病例で、私が診るようになったとき、彼は家族を病的不安を回避するための奴隷のように扱っていた。薬物を整理し、硬軟取り混ぜた生活指導方針を徹底することで、彼は別人の