ITILのあいまいさとは 本連載は、2007年4月、@IT情報マネジメント編集部がブライアン・ジョンソン氏に行ったインタビューを構成したものです。文責は当編集部にあります。 ITILはあいまいで、何をどのようにやればいいのか分からないといわれることがあります。たしかにITIL書籍(編集部注:「ITIL」はITサービスについてのベストプラクティスを示す一連のガイドブックのことを指す)はすべて、広範なフレームワークに基づいています。例えば「変更はワークフローに従って実施する」といったことが示されています。しかしほとんどの人々にとっての問題は、ITILを標準であるかのように扱っていることです。ITILは標準ではありません。ITILは「良い行い」(グッド・プラクティス)を提示したフレームワークであり、ISO 20000と対比されます。ISO 20000はITILのプロセスをさらにあいまいなレベルま