「みんなの図書館」12月号(368号)が届いたので“特集 図書館の原点を見直す”を一読してみたのだけど,これはひどい.特に巻頭の文章.現在,公共図書館がおかれている状況を全く無視するか,またはおかしなこととして論難し,ひたすら『市民の図書館』への信心を説いている.例えば,ほとんどその箇所でしか言及していない「レファレンス」に言及している箇所を取り出して,『市民の図書館』がレファレンスにも目配りが効いているかのごとき言辞を弄している.これでは信者には圧倒的な説得力を持つかもしれないが,これから『市民の図書館』を読む人間にとっては贔屓の引き倒しとなろう.『市民の図書館』は「貸出し」については予算獲得の道具とすることまで具体的に百万遍を費やしているが,レファレンスについて具体論はひとつも語っていないのだから. それにしても,この巻頭文,その公共図書館が属する地方自治体全体の予算がどの程度削減され
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