以前、1枚の布をショッピングバッグやウェストポーチなどとして活用する達人の"風呂敷技"をお伝えした。続編となる今回は、風呂敷使いのシーンを職場も含めた生活全般に拡げ、結び方のテクニックをお届けしよう。好みの1枚を便利に使いつつ、さりげなく個性をアピールしてはいかが? 風呂敷は法廷の影武者!? 風呂敷が控え室に備え付けられ、働く人々の手で日常的に使われている職場があるという。その職場とは、裁判所。使っているのは検察官たちだ。そんな噂を耳にし、10年以上検察官として裁判所に登庁したキャリアを持つ弁護士落合洋司氏にお話を伺った。 落合氏によれば、風呂敷が使われ始めたのは少なくとも60年以上前。戦前のことだという。長きにわたり愛用されてきた理由は、「『実用的』の一言に尽きるでしょう。検察官は裁判所に大量の資料を持ち込みますが、提出してしまえば帰りは身軽に。極端な荷物量のギャップを吸収してくれるのは