冷戦時代に世界を二分して米国と対立したソ連が1991年12月、大統領だったゴルバチョフ氏(90)の辞任で事実上崩壊してから25日で30年。同氏は24日、節目に際しロシア通信などとのインタビューで、崩壊後の北大西洋条約機構(NATO)東方拡大を「冷戦に勝利したという米国の思い上がり」の結果だと批判。安全保障を巡る米露対話の開始に期待を示した。 また「(欧米と)一緒に世界を冷戦期の対立と核軍拡から救い出したのに、米国は勝利の高揚感から自信過剰になって新しい帝国を築くと決め、NATO拡大が始まった」と非難、欧州も参加した集団的安全保障に立ち戻るよう呼び掛けた。