菅義偉官房長官は29日午前の記者会見で、日本の政治家らの歴史認識に「深い省察が必要」と発言した国連の潘基文(パンギムン)事務総長の発言について、「真意は明らかになった」として、今後問題視しない考えを示した。 潘事務総長「日本のみの指摘ではない」 菅氏は、潘氏がハーグで立ち話をした松山政司外務副大臣に「発言は日本にのみ指摘したものではない」と説明したほか、記者会見で「韓国、中国を含む3カ国について説明したものだ」と述べたことを理由に挙げた。 菅氏は27日の記者会見で発言について「我が国の立場を認識したうえで行われているのか、非常に疑問を感じる」と批判し、潘氏の真意を確認する考えを明らかにしていた。 関連記事潘事務総長「日本のみの指摘ではない」 歴史認識発言で8/29中国、潘氏発言を評価 歴史認識巡り8/29潘国連事務総長「正しい歴史認識を」 日本に求める8/26韓国外交省「安易な歴史認識