「ようやく1つのプロセスが終わった」 4月26日、堀江貴文・ライブドア元社長は記者会見で語った。最高裁は堀江被告の上告を棄却、2年6カ月の実刑が確定した。「悪い結果だし、悔しいし残念だが、人生ゲームのコマが1つ進んだな」 会見では一審、二審の判決や上告を棄却した最高裁の判断、検察制度のあり方、偏ったマスコミ報道などへこれまで通り批判の矛先を向けた。 が、「世の中の真理は不公平、不条理なのでどうすることもできない」と諦観を感じさせる発言も多かった。 ライブドア事件からもう5年も経つ。すでに事件の詳細は多くの人の記憶から消えていることだろう。 ライブドア及び堀江被告ほか同社の経営陣が問われたのは、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、偽計・風説の流布)の罪だった。この事件を大雑把に説明すると、株式交換を利用した企業を買収のスキームの中で、ライブドアが実質的に支配していた投資事業組