はなこは思った。 「わたしはもしかして、イーサン・ハントなのではないか?」 イーサン・ハントとはもちろん、アメリカの大人気映画『ミッション・インポッシブル』*1の主人公のことである。 何を馬鹿げたことをと人は言うが、わたしにとってはそれがあまりにも自然な結論なのだ。 様々な苦難を乗り越え、不可能を可能に変えてきたイーサン・ハントの姿は、そっくりそのままわたしの姿と重なってしまう。 そう、お腹の贅肉以外はね。 わたしが娘を出産したのがおよそ2年半前。 それからというもの、わたしに降りかかる全てはまさにミッション・インポッシブルだった。 本日はそんなわたしの2年半を振り返りながら、わたしがいかにイーサン・ハントであるかを皆さんに証明していきたいと思うので、暇で暇でしょうがないという人だけぜひ読んでみてほしい。 ミッションはいつも突然やってくる。 当局からの指令が入った謎のテープを手にした瞬間、