教育や子育てに関する数多くのベストセラーを持つ、教育環境設定コンサルタントの松永暢史さん。数多くの子どもたちを超難関校に合格させた実績を持つ「受験のプロ」が、あえて公立中学校を選ぶ意義について語ります。真に子どもを賢くする教育とは何か? 松永さんならではの「ネットで書けるギリギリの」メッセージをお届けします。第3回目は、私立受験回避を始めた層への考察です。 「右へ倣え」しなくなったのは“東京ネーティブ”層 私は10年以上にわたって、「塾に躍らされて『右へ倣え』する中学受験ほど無意味なものはない」と言い続けてきました。その成果とは申しませんが、10年前であれば確実に中学受験させていたような人たちが、公立中学校を選択するようになってきています。 私の生息地域(東京都杉並区、武蔵野市周辺)は、それなりに収入の高いファミリー層が多く住む穏やかな地域です。地価も決して安くはないこの地域で、駅に程近い
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